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髪の傷み

愛知県日進市で髪質改善ができるbarber&beautyKANOUです。

日進市美容院 日進市床屋

カラーを続けると髪の乾きが早くなったり、水を吸いやすくなったりと、いわゆる髪が傷みます、傷んだ髪はどうなってるのか?

【髪の毛は3構造】

のり巻きの鉄火巻き

 

髪の毛の構造は、のり巻きの鉄火巻きに例えると、中心はマグロ、その周りにご飯があって、一番外側はのりが巻かれています。これを髪に置き換えると

髪の断面図

                      

と呼ばれる3層構造になっています。マグロにあたるメデュラは柔らかい部分、繊維状ではなく、細胞の積み重なりでできています。その積み重なり方が途切れ途切れになっていたり、空気の泡を含んでいたり空洞が多い部分です。実はメデュラはなんの役割をしているのか、はっきりと明らかにされていません、でも動物の毛は人間の毛に比べメデュラが太いことから、保温の役割を果たす部分の名残なのでは?と言われています。

そしてご飯に当たるコルテックス、髪のうちの80~90%をこのコルテックスが占めています。ここは繊維でできていて、それが縦につながった構造になっています。だから髪は縦に裂けやすいのです。このコルテックス、水に馴染みやすい親水性の性質を持っています。つまり水分を保持する事がコルテックスの役割なのです。

最後にのりに当たるキューティクル、ここはうろこ状に4~8枚のキューティクルが重なって、1つの層になっています。ちなみにうろこと同じくキューティクルは無色透明なんですよ、キューティクルはコルテックスやメデュラを外部刺激から守る、鎧のような役割をしています。うろこ状に重なる方向に逆らうブラッシングや逆毛を激しくしたり、キューティクルはコルテックスと逆で、水を弾く性質がありますが、キューティクルを開くパーマやカラーを繰り返すうちに、ここが剝がれてしまい、損傷してしまうのです。

カラーやパーマを繰り返すと、コルテックスが瘦せていきます、鉄火巻きでいうと、のりがあちこち破れご飯粒が所々漏れ出た状態、キューティクルが剝がれると、水分が侵入しやすくなります、またコルテックスの内部の物質が抜けてしまうと、水分を保持するパワーが落ちてしまいます。つまり水を吸い込みやすく出しやすい状態になってしまいます。カラーとパーマの髪の傷み方を詳しく説明していきます。

【カラーした髪】

ホームケアが大切

髪の3構造は上記で説明しましたが、その3構造のキューティクルやコルテックスは、接着剤の役割をするCMC(細胞膜複合体)によってくっついています。

のり巻きで例えるとご飯粒のぬるぬるしたもの

CMCは、キューティクルやコルテックスを接着するほかに、水分や油分、保湿成分などのケア成分を髪の中に届ける通り道の役割があります。カラー剤やパーマ剤はこの通り道を使って、髪の中に浸透します。

カラー剤やパーマ剤の1液に含まれる「アルカリ剤」がキューティクルをを広げて(膨潤)髪の奥まで染料や還元剤を浸透させるのですが、このCMC、アルカリ剤に溶かされてしまいまい、何度も施術を繰り返しているとスカスカになってしまいます。

また、カラー剤の場合は1液のアルカリ剤と2液の過酸化水素が一緒になると、活性酸素という物質が発生します、これはメラニン色素を脱色する力があって、カラーにはかかせないのですが、髪の主成分ケラチンたんぱく質を分解し水に溶けやすい状態にしたり、CMCをさらに壊してしまうのです。

接着剤の役割をしているCMCがスカスカの状態になってしまうと、キューティクルが剝がれ落ちてしまうため、髪の中の水分が蒸発しやすくなったり、分解されたたんぱく質がコルテックスから流れ落ちる原因になります.

のり巻きのご飯の周りについているぬるぬるがなくなった状態、のりもくっつかないし、ご飯粒もポロポロこぼれ落ちてしまいます 。このようにしてカラーによる損傷が起こっています。

カラーによってどれほどのダメージを受けているのか、お分かりいただけたと思います。傷んだ髪にサロントリートメントはとても大切なんです、損傷して流れてしまったCMC(細胞膜複合体)や、開いてしまったキューティクルを、サロントリートメント(いろいろな種類がありますが)トリートメントとつくものは、なんとかしてこの、傷んだ髪を補修しているのです。

しかし一度損傷した髪は元に戻すことはできず、どんなにサロントリートメントをしても、毎日するシャンプーで流れていってしまいます。なので定期的なサロントリートメントと合わせて、毎日のホームケアやアウトバストリートメントで、持続的なケアをしなければいけません、サロントリートメントと合わせてホームケアが美髪を保つにはとても大切なのです。

【パーマした髪】

サロントリートメントの必要性

パーマはコルテックスに作用します、アルカリ剤で髪を膨潤させて成分を髪に浸透させるところまでは、カラーと同じですが、作用する場所が違うため、ダメージの仕方もカラーとは少し違っています。

パーマをかけるときは、まずコルテックス内にあるシスチン結合(s-s結合)を還元剤という成分で切ります。髪の毛の主成分であるケラチンたんぱく質は、アミノ酸の一種のシステインを多く持っていて、システイン同士の結合(これがシスチン結合)によって構造を保っています、システインの結合を切って、たんぱく質を動きやすくする事で髪の形を変えることができます。

しかし、動きやすくした分、髪の外にも流れやすい状態になっています、特に中間水洗時には流れやすいので洗いすぎには注意が必要です。たんぱく質が髪の中から流れ出てしまうと、コルテックスは穴だらけになってしまい、髪の強度が落ちて弾力のないクタクタの状態になってしまいます。

しかし、中間水洗が不十分だったり、2液の塗布量・放置時間が適切でない場合、還元剤が髪に残ったり、システインの再結合が不十分になってしまうこともあります。中間水洗や2液の付け方にも気を付けないと、髪はどんどん傷んでしまいます。中間処理や後処理で、流れ出たPPTや壊されたCMCを補給して髪のコンディションを整えることが大切です。

こうしてカラーとパーマは髪への作用が少しちがうため、傷み方も違います。パーマとカラーをすると髪への負担は大きくなります。しかしウェーブヘアーはイメージを変えることができ、ボリュームを出したいときには必要な技術です。大切なのは上記でも説明しましたが、施術前の前後処理やサロントリートメント、そして特にホームケアが、とても大切なのです。

【年を重ねるとくせ毛になる?】

髪の豆知識

年齢を重ねると髪がうねったり、手触りがザラザラしたり、というのは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか、ではなぜ加齢によって髪質が変わってくるのでしょうか

髪の毛はそのほとんどがケラチンタンパク質でできています。毛穴の奥にある毛母細胞という髪のもとになる細胞があって、その細胞がアミノ酸などの栄養分をためこんで分裂していき、最後には死んだ細胞になって髪になり伸びていきます。髪がつくられたり伸びていくには、もととなる細胞に十分な栄養が行き届く必要があるのです。

毛母細胞の分裂によって髪の毛がつくられるために大きく関わっているのが、毛球部にある毛細血管と毛乳頭です、髪の毛をプチっと抜くと根元の先が小さく膨らんでいます、あれが毛球でその中に毛乳頭があります。

毛球の周りには毛細血管が張り巡らされていて、髪のもととなるアミノ酸などの栄養分を運んできます。毛乳頭は毛細血管から栄養分を吸収し、さらにそれぞれを毛母細胞にバトンタッチ、毛母細胞は栄養分をもらったことで、細胞分裂をして髪の毛になっていきます。

このことから栄養分を運んでくる毛細血管の役割はとても重要だということがわかります。しかし年齢を重ねると毛細血管が弱くなり、数も減ってしまうため十分な栄養を運べなくなってしまうのです。

毛細血管が弱くなると、毛乳頭も十分な栄養を吸収できなくなって、毛母細胞に渡せなくなります。栄養をもらえなくなってしまった毛母細胞は分裂がうまく行えなくなり、その結果1本の髪の毛の中でコルテックスの密度に偏りができてしまうのです。

密度が高く水を弾く部分はパラコルテックス、密度が低く水を吸いやすい部分はオルコルテックスと呼ばれていますが、それらが1本の髪の中で偏ってできてしまうことが、髪の毛の断面を見たときに、右側は水を弾くけど、左側は水を吸うという不均一な状態に、1本の毛に水分を吸って膨らみやすい部分と、水分を吸いにくく膨らみにくい部分とができるこで、うねるなどの癖がでやすくなるのです。

またキューティクルも枚数が減って厚みが薄くなり、髪の弾力が失われたり、摩擦によって割れやすくなります、接着の役割があるCMCも十分に作られなくなってしまうので、キューティクルが剝離したりと、ダメージしやすい状態になってしまうのです。年齢を重ねると共に頭皮にも髪にも栄養を与える事が美髪にするためには重要なのです。

 

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